東方霊秘伝

近未来の京都。

ある大学に、非公認サークル「秘封倶楽部」があった。

メンバーは2人。宇佐見蓮子とマエリベリー・ハーンだ。

二人共、幻想郷の外の世界の人間だが、能力を持っている。

蓮子は、「星を見ただけで現在の時間が分かり、

月をみただけで今いる場所がわかる程度の能力」、

メリーは、「結界の境目が見える程度の能力」だ。

メリーは、その能力のせいで幻想郷に迷い込み、

妖怪に追いかけられたりしている。

さて、ここで幻想郷について解説する。

外の世界で忘れ去られた者が、辿り着く世界。

また、「八雲紫の神隠し」などで、神隠しされるケースも有る。

自分に気に入らない世界になれば、時を戻しやり直せる。

勿論幻想郷の数は、住人の数だけある。

彼女たち「秘封倶楽部」は、どの幻想を見ているのだろうか?

自分で運命を決められる世界。それは一見とても素晴らしい。

RPGのように、全て自分の思い通り。

それが、現実でもできるとしたら?

もし、自分で運命を決められるのであれば、貴方は?

その現実から逃げる?全て自分の思い通り?世界の流れどおり?

逃げるのも、世界の流れも、ぜんぶ自分が決めているとしたら?

大丈夫。全て自分で決めれるのだから。

秘封倶楽部が衛生トリフネに行ったのも、同人誌を書いたのも、

全て二人が決めたこと。運命は、自分で作るもの。

 

 

「幻想郷はすべてを受け入れるのよ。それはそれは残酷な話ですわ」

 

太極図